メインコンテンツまでスキップ

第6章 プロンプト(指示)の基本とコツ

生成AIを使いこなせるかどうかは、「指示の出し方」=プロンプト で大きく変わります。 むずかしいテクニックは不要です。人に仕事を頼むときのコツ と、ほとんど同じです。

動画:伝わる指示の出し方(準備中)

🎯 この章のゴール

  • 思い通りの答えを引き出す「指示の出し方」がわかる
  • 良い例・悪い例の違いがわかり、自分で書けるようになる

⏱ 所要時間の目安

約25分

📖 覚える言葉

言葉やさしい意味
プロンプトAIへの指示・お願いの文章
役割(ロール)「あなたは〇〇です」と立場を与えること
文脈(コンテキスト)背景や前提などの、判断に必要な情報

1. うまくいく指示の「3原則」

この3つだけ覚えればOK
  1. 具体的に:あいまいな言葉を避け、はっきり伝える
  2. 背景を伝える:誰向け・何のため・どんな状況かを添える
  3. 出力の形を指定する:箇条書き/表/文字数/文体 などを指定する

人に頼むときも「いい感じにやっといて」より、 「新入社員向けに、3つの箇条書きで、やさしい言葉で」のほうが、ちゃんと伝わりますよね。AIも同じです。


2. 悪い例 → 良い例

❌ 伝わりにくい指示⭕️ 伝わりやすい指示
メールを書いて取引先の田中様へ、先日のお礼と次回日程(来週月曜希望)を伝える、丁寧なメールを書いて
この文章をまとめてこの文章を、社内向けに3行で、結論から要約して
アイデアちょうだい20代向けの新商品名を、理由つきで10個カタカナで 出して
直してこの文章を、です・ます調に統一して、専門用語はやさしく 言い換えて

ポイントは、❌ の指示に 「誰に・何を・どんな形で」 を足しているだけです。


3. そのまま使える「型」(テンプレ)

迷ったら、次の型に当てはめて書くと安定します。

# 役割
あなたは〇〇の専門家です。

# お願い(目的)
△△をしてください。

# 条件
- 対象読者:□□
- トーン:です・ます調 / フォーマル など
- 字数:200字程度

# 出力の形式
箇条書きで、3点にまとめてください。
全部埋めなくてOK

最初は「お願い+出力の形式」だけでも十分効果があります。 物足りないときに「役割」や「条件」を足していきましょう。


4. 一発で完璧を狙わない(育てる)

プロンプトは、会話しながら少しずつ良くする のがコツです。

  1. まずざっくり頼む
  2. 出てきた結果を見て、「もっと短く」「この部分を詳しく」「表にして」 と追加で頼む
  3. 良くなるまでくり返す
“やり直し”は遠慮しなくてOK

AIは何度頼んでも嫌な顔をしません。 「ここだけ直して」「3案出して」など、気軽に注文 しましょう。


5. 例を見せると、ぐっと良くなる

「こんな感じにして」という 見本(例) を1つ添えると、精度が上がります。

次の形式で、商品の紹介文を書いてください。

【例】
商品名:〇〇
ひとこと:忙しい朝にぴったりの時短アイテム
おすすめポイント:・準備1分 ・洗い物ゼロ ・低カロリー

では、次の商品でお願いします:△△(豆腐ベースのスープ)

このように 「お手本」を見せる と、AIは形をマネしてくれます。


6. コピペで使える指示テンプレ集

メール下書き

次の要点をもとに、取引先向けの丁寧なビジネスメールを作成してください。件名も付けてください。 要点:(ここに箇条書き)

要約

次の文章を、社内共有用に「結論→理由→次のアクション」の順で、合計5行以内に要約してください。 (ここに文章を貼り付け)

言い換え・校正

次の文章を、です・ます調に統一し、誤字脱字を直し、専門用語はやさしく言い換えてください。変更点も教えてください。 (ここに文章を貼り付け)


✏️ やってみよう(演習)

  1. 同じお願いを「ざっくり」と「3原則を入れて具体的に」の2通りで出す
  2. 結果のちがいを見比べる
  3. 気に入った指示文を、自分の“定番プロンプト” として保存する

✅ チェックリスト

  • 指示の3原則(具体的に・背景・出力の形)を言える
  • 「型」を使って指示を1つ書けた
  • 追加注文で結果を改善できた

❓ つまずいたら

  • 結果がイマイチ → 「誰に・何を・どんな形で」を足して言い直す
  • 長くて書くのが大変 → まずは「お願い+出力の形式」の2つだけでOK

ここまでで基礎は完了です。次からは実践編。 実践①:書く・要約する で、実際に手を動かしてみましょう。