第8章 エージェント作成
ここからは応用編です。 毎回同じ説明をしなくても、役割を覚えた専用アシスタントを用意できます。これが「エージェント」です。
🎯 この章のゴール
- 「エージェント」が何かを理解する
- 自分の業務に合った専用エージェントを1つ作れる
- 作ったエージェントを呼び出して使える
⏱ 所要時間の目安
約50分
📖 覚える言葉
| 言葉 | やさしい意味 |
|---|---|
| エージェント(サブエージェント) | 特定の役割を持たせた「Claude の専門アシスタント」 |
| 役割(システムプロンプト) | そのエージェントの「仕事内容・ルール・口調」を書いた説明書 |
| 呼び出す | 「〇〇エージェントを使って」と指名して仕事を頼むこと |
1. エージェントって何?なぜ作るの?
これまでは、毎回ゼロから指示を出していました。たとえば議事録を作るたびに「この形式で、出席者と決定事項を分けて…」と説明するのは大変です。
エージェントは、その「いつもの指示」をあらかじめ覚えさせた専用アシスタントです。
- ふつうの指示 = 毎回イチから説明する新人さん
- エージェント = 仕事の段取りを覚えたベテラン担当者
一度作っておけば、次からは「議事録エージェント、お願い」と言うだけで、いつもの品質で仕上げてくれます。
こんなエージェントが作れます(例)
- 📝 議事録エージェント:メモを決まった形式の議事録にする
- 📧 メール下書きエージェント:箇条書きから丁寧なビジネスメールを作る
- 🗂 ファイル整理エージェント:決めたルールでファイル名を整える
2. いちばんかんたんな作り方(/agents コマンド)
Claude Code には、対話しながらエージェントを作れる機能があります。これが一番やさしい方法です。
手順
-
Claude Code の入力欄で、次を打って Enter
/agents -
メニューが開いたら 「Library」 タブ → 「Create new agent(新規作成)」 を選ぶ
-
保存場所を聞かれたら 「Personal(個人用)」 を選ぶ (あなたの全フォルダで使えるようになります)
-
「Generate with Claude(Claudeに作ってもらう)」 を選び、どんなエージェントが欲しいか日本語で説明する
打ち合わせメモを、社内向けの議事録に整えるエージェント。「会議名・日時・出席者」「決定事項」「宿題(担当・期限)」「次回予定」の順に、箇条書きで分かりやすくまとめる。丁寧な日本語で書く。 -
道具(ツール)やモデル、色などを聞かれます。よく分からなければ初期設定のままでOK。
-
内容を確認して 保存(Enter または
s)

これで完成です。作ったエージェントは すぐに使えます。
エージェントの「説明(どんなときに使うか)」を具体的に書くほど、Claude が適切に使ってくれます。 何をする係なのかを、はっきり書きましょう。
3. 作ったエージェントを呼び出す
使うときは、ふつうの会話の中で 名前を指名するだけです。
議事録エージェントを使って、「会議メモ.txt」を議事録にまとめて。
エージェントの「説明」にぴったり合う作業のときは、指名しなくても Claude が自動でそのエージェントに任せることがあります。 確実に使いたいときは、上のように 名前で指名しましょう。
4. 中身を知りたい人へ(ファイルの形)
/agents で作ると、裏側では次のような テキストファイルが作られています(場所:~/.claude/agents/ の中)。仕組みを知ると、あとで微調整もできます。
---
name: meeting-notes
description: 打ち合わせメモを社内向けの議事録に整えるときに使う
model: sonnet
---
あなたは議事録作成の担当者です。渡されたメモを読み、
次の順で、丁寧な日本語の箇条書きにまとめてください。
1. 会議名 / 日時 / 出席者
2. 決定事項
3. 宿題(担当者・期限)
4. 次回予定
- 上の
---で囲まれた部分が 設定(name=名前、description=いつ使うか、model=使うAI) - その下の文章が 役割の説明書(システムプロンプト)
このファイルを直接書き換えたときは、Claude Code を 一度終了して起動し直すと反映されます。
(/agents メニューから編集した場合は、すぐ反映されます)
良い役割定義のコツ
- ✅ 具体的に:「丁寧に」より「です・ます調で、敬語で」
- ✅ してほしくないことも書く:「金額や日付は勝手に変えない」
- ✅ 手順を番号で:やる順番を明確に
✏️ やってみよう
/agentsで、自分の業務に役立つエージェントを1つ作る (議事録/メール下書き/要約 など、何でもOK)- そのエージェントを 名前で指名して、実際の作業を頼んでみる
- 結果を見て、役割の説明を少し直してみる
✅ チェックリスト
- エージェントとは何か、自分の言葉で説明できる
-
/agentsでエージェントを1つ作れた - 作ったエージェントを呼び出して使えた
❓ つまずいたら
- 「思った通りに動かない」 → 役割の説明をもっと具体的にし、例や「してほしくないこと」を足しましょう。
/agentsが見つからない → 入力欄で/を打って一覧から探せます。Claude Code が最新か確認(トラブルシューティング)。- 「手で作ったファイルが反映されない」 → Claude Code を再起動してください。
専用アシスタントができたら、次へ進んで、よく使う作業を「ワンタッチの命令」にしてみましょう。